ハルちゃん 遠いお空へ旅立つ

掲載日:2025.02.03

2月1日 小さな命が消えてしまいました。幼稚園の玄関に入るとゲージに入った1羽のウサギをご存知でしょうか。名前はハルちゃん。平成26年6月に園児のご家庭より頂いたウサギが亡くなり、その後に新しく購入してから約10年7ヶ月(人間に換算すると80歳ぐらい)、園児のみんなに愛され、親しまれていました。園内を見学に来られた方も、ウサギを飼っていることに驚くこともありました。それもそのはず、ウサギはデリケートな動物でにぎやかな場所が苦手なはずなのですが、ホールから聞こえる園児の声にも静かに聞き入っておとなしく眠る姿もありました。子どもたちから与えられたチモーシーを美味しそうに食べていました。そんなハルちゃんも令和5年の夏に体調を崩し、病院通いをすることになりましたが徐々に元気を取り戻し、これまでと変わらないぐらいになりました。しかし、始業式の翌日に職員が異変に気付き、病院にて診察を受けると「右後ろ脚の骨折」と診断されました。自分では立つことも出来ないため、給餌も介助し排泄後もこまめにシートを取り替え見守ってきましたが息絶えてしまいました。そのことを全園児に伝えた後、クラスごとに手を合わせ、お手紙やウサギの塗り絵で祭壇を飾り最後のお別れをしました。

生きているものは、いつか死ぬ。それは諸行無常、自然の摂理です。お釈迦様は「この世は無常である」といい、生あるものは必ず滅び、変わらないものは何一つとして無いと説かれました。そのことを教えてくれたハルちゃん、安らかに…。

合掌