鮭の卵がやってきた!

掲載日:2012.12.20

 子どもたちが登園してきた玄関で目に飛び込んできたのは、いままでの金魚が入っていたものとはちがう別の水槽。すぐに近寄ると「あっ 水槽の中にイクラがはいっている。」「おいしそうだね。でもなんで水槽にはいっているのかな。」と不思議そうに見ていました。これは北広島青年会議所が2008年に創立30周年を迎えたことを記念した「輪厚川に鮭を呼び戻そう」という事業の中で、地域の皆さんに放流までの間を里親として飼育していただこうというものであり、15日に北広島青年会議所様より鮭の卵が届けられました。水槽の中には、ふ化直前の「発眼卵」が入れられ、その後1週間ほどでふ化し「仔魚(しぎょ)」となり、1ヶ月半ぐらいで「稚魚」となり、予定では来年の4月下旬に輪厚川へ放流することとなっています。幼稚園では2008年の冬より毎年里親として大事に育てています。大切に育てた稚魚を放流するのは大変心が痛みますが、今年の秋で4年目を迎えた輪厚川に何匹かの鮭が目撃されたという情報を聞いたときには、感動に涙が出そうになりました。残念ながら写真こそありませんが、また来年も戻ってくることを願いながら育てていこうと思います。

 幼稚園は来週より冬休みに入りますが、3学期に登園してくる頃には卵から孵った稚魚が元気に泳ぎまわっていると思います。大切に育てながらその成長の過程を観察し、子ども達と「いのち」についても考えていければと思っています。